Loggia delle Pescherie di Giulio Romano

イタリアについて

イタリアは、地中海に深く突き出る半島を占める南中部ヨーロッパの国であり、しばしばブーツの形をした国と形容されます。イタリアには地球上で最も多様で景観の美しい地域が広がっており、その頂点には世界でも最も険しい山脈の一つであるアルプスがそびえ立っています。

イタリア最高地点は、スイスにあるモンテ・ローザと、フランスにあるモン・ブランに沿っています。西アルプスはアルプスの湖と氷河に削られた谷の風景を見下ろし、それらはポー川とピエモンテまで広がっています。シサルパイン地域の南に位置するトスカーナは、おそらく国内で最もよく知られている地域です。国の中央アルプスから国の長さにわたって伸びるのが高いアペニン山脈で、ローマ近くで幅広くなり、イタリア半島のほぼ全幅を覆っています。ローマの南ではアペニン山脈が狭くなり、ティレニア海を望む広い沿岸平野と、アドリア海を望む広い沿岸平野がそれに続きます。下部のアペニン山脈の多くは未開地のままで、西ヨーロッパの他の地域では滅多に見られない野生のイノシシ、オオカミ、アスプ、クマなどのさまざまな種を宿しています。南アペニン山脈もテクトニック的に不安定で、ヴェズヴィオ火山を含むいくつかの活火山があり、時折、ナポリとその島々の入り江上空に灰と蒸気を噴出します。国の最南端には、地中海にシチリア島とサルディニア島があります。

マントバについて

イタリア北部のロンバルディア州にある都市マントヴァ(Mantua / Mantova)は、ヴェローナの南西に位置し、ミンチョ川によって形成された湖に三方を囲まれています。この街の歴史はエトルスク人やガリア人のケノマニ族の定住地にまでさかのぼります。ローマによる植民は紀元前220年頃に始まり、偉大なラテン詩人ウェルギリウスは紀元前70年に近くのアンデスで生まれました。

11世紀のマントヴァはトスカーナ侯爵ボニファーチョ・ディ・カノッサの封土となります。1115年のマティルデ・ディ・カノッサの死後、都市は自治政府を獲得し、同時期の1167年には、北イタリアの都市同盟である ロンバルディア同盟に加わり、神聖ローマ皇帝フリードリヒ1世バルバロッサの政策に抵抗しました。1276年にはボナコルシ家がマントヴァの支配権を握りますが、1328年にゴンザーガ家によって追放されます。ゴンザーガ家による支配下で、マントヴァは17世紀まで政治的威信と文化的な栄華を謳歌しました。ゴンザーガ家の支配は1707年に終わり、マントヴァはハプスブルク家のオーストリア帝国の封土となり、帝国の「四角形」の南西端として厳重に要塞化されました。ナポレオンは1797年の長期包囲戦の後、都市を占領し、マントヴァは1814年にオーストリアに返還されるまでフランスの支配下にありました。その後、マントヴァはイタリア統一運動（リソルジメント）に貢献し、1866年にはイタリア王国に併合されました。

街の中心には、ジュリオ・ロマーノの設計により16世紀に再建された大聖堂が立っています。大聖堂の正面には、ゴンザーガ家の公爵宮殿（レッジアと呼ばれる）が広大に広がっており、その内部には多くの貴重な芸術作品が収められています。サン・アンドレア教会（1472年着工）は大聖堂と同じ特権を持ち、レオン・バッティスタ・アルベルティによって設計されました。その他の注目すべき教会としては、修復されたサン・ロレンツォ円堂（1082年）、アルベルティによるサン・セバスティアーノ教会（1460-1470年）、サン・フランチェスコ教会（1304年）があります。世俗的なランドマークとしては、アンドレア・マンテーニャのフレスコ画で飾られたバルトリーノ・ダ・ノヴァーラによるサン・ジョルジョ城（1395-1406年）、巨大な公爵宮殿（1290年頃着工）、ロマーノが設計した近くのテ宮殿（1525-1535年）、13世紀から15世紀のラジョネ宮殿、そしてその他数多くの宮殿や邸宅があります。市の文化施設としては、アントニオ・ビビエナが設計した科学劇場を擁するアカデミア・ヴィルジリアーナ、1780年にオーストリア皇帝マリア・テレジアによって設立された貴重な図書館、そして国立公文書館があります。芸術家アンドレア・マンテーニャとジュリオ・ロマーノの住居も保存されています。2008年、マントヴァはユネスコ世界遺産に登録されました。