サンティアゴ・デ・コンポステーラ

サンティアゴ・デ・コンポステーラ(Santiago de Compostela)は、スペイン北西部、ガリシア自治コミュニティの州都で、ア・コルーニャ県に位置する都市です。この都市は、サル川とサレラ川が合流する場所にあり、ア・コルーニャ市から南西に約51キロメートル離れています。1985年には、ユネスコによってこの都市が世界遺産に指定されました。

813年に、近くのパドロンで発見された墓は、使徒聖ヤコブのものとされ、聖ヤコブは紀元44年ごろにエルサレムで殉教したとされています。彼の遺骨はスペインに運ばれ、伝説によれば以前に彼が伝道活動を行った地でした。遺骨の発見はキリスト教のスペインにとって団結の拠点となり、当時のスペインは北イベリア半島の狭い地域に制約されていました（残りの大部分はムーア人に占拠されていました）。アストゥリアスのアルフォンソ2世はその墓の上に教会を建て、アルフォンソ3世はより大きな建造物に置き換えました。中世には、その周りに成長した町が、エルサレムとローマに次ぐ最も重要なキリスト教巡礼地となりました。この町全体は、墓自体を除いて、コルドバのムーア人カリフの軍事指導者であるアブ・アーミル・アル＝マンスール（アルマンゾル）によって997年に破壊されました。