ラグーザ

イタリア、シチリア島南東部の都市ラグーザ（Ragusa）。シラクーザの西にあるイブライア山地に、イルミーノ川の渓谷を見下ろすように位置しています。古い下町のラグーザ イブラ（古代ヒュブラ ヘラエアのあった場所）は、段丘によって上町（新市街）と分断されています。

ラグーザは、1091年からモディカ伯爵領と合併する1296年まで、独立した伯爵領の中心地でした。旧市街は1693年の地震で破壊され、その後、西側に新しい町が建設されました。1926年にこの二つの町は合併しました。ラグーザには、美しいバロック様式の建造物が数多く見られ、大聖堂（1706-1760年）やサン ジョルジョのバシリカ（1738-1775年）などが有名です。サンタ マリア デッレ スカーレ教会やサン ジョルジョ ヴェッキオの門扉などには、15世紀の遺構も残されています。ドンナフガータ宮殿には絵画のコレクションもあります。ラグーザは司教区所在地でもあります。

ラグーザ周辺はもともとアスファルトの採掘地として知られていましたが、1970年代までにイタリアの主要な産油地の一つにもなりました。セメントやアスファルト製品も製造されています。また、ラグーザは農業の中心地でもあります。（2006年推定）人口は71,969人です。