ブロラ

ブロラ(Vlorë)は、アルバニアの第二の海港である都市です。アドリア海に面したブロラ湾の先端に位置し、山がちなカラブルン半島とサザン島（イタリア名サセノ、古代名サソ）によって守られています。

古くから存在し、イリュリア海岸にあったギリシャの3つの植民地の1つであるアウロンとして創建されました。ローマ時代には戦略的に重要であり、11世紀から12世紀にかけてのノルマン人とビザンツ帝国の戦争でも重要な役割を果たしました。後にはヴェネツィア人、セルビア人、トルコ人によって争われました。1912年11月28日にイスマイル・ケマルがここでアルバニアの独立を宣言しました。ブロラは1915年から20年、そして1939年に再びイタリアに占領されました。第二次世界大戦中、サザンはドイツとイタリアの潜水艦基地として使用されました。戦後、ソビエト連邦によって町の港や潜水艦施設が改善され、1961年に両国間の対立が原因でソビエト連邦が撤退するまで、湾を海軍基地として利用されました。ブロラの人口は、イスラム教徒、ギリシャ正教徒、およびわずかなカトリック教徒で構成されています。

町は丘の多いオリーブ畑に囲まれ、港からわずか内陸に位置し、パイプラインで油田やチェリック製油所と結ばれています。ブロラには漁業・缶詰産業、蒸留所、オリーブ油精製所があります。近くのセレニチェからの天然ビチューメンが輸出されています。2001年の人口は77,691人、2011年には79,513人でした。