ゴンダール
ゴンダールは、エチオピア北西部に位置する都市である。標高は7,500フィート(2,300メートル)であり、町を囲む流れる川が南に21マイル(34キロ)離れたタナ湖に注いでいる。1632年から1855年までエチオピアの首都であり、ファシリデス(在位1632-1667)からイヤス2世(在位1730-1755)までの一連の皇帝によって建設された城や宮殿の遺跡が残っている。これらの構造物の遺跡は、城壁に囲まれた帝国の敷地内に立地している。最も重要な建物は、ファシリデス城と偉大なイヤスの宮殿(在位1682-1706)である。これらの石造りの建物の建築様式は、主にポルトガルの影響を示しており、アクスム帝国の宮殿や南アラビアのモスクとの関連がある。18世紀にはゴンダールに44の教会があったと伝えられているが、わずか数軒しか残っておらず、しかし、この街は今もエチオピア正教会の重要な中心地であり、美しく装飾された17世紀のデブレ・ベルハン・セラシエ教会が今も使用されている。
ゴンダールはエチオピアの内戦時代(1750年〜1890年)に大きな被害を受けたが、スーダンのイギリスによる征服(1899年)の後、ブルーナイル地域との貿易を再開した。市民の大部分はキリスト教徒であり、しかし一部のムスリムもこの地域に住んでいる。ゴンダールは穀物、油糧、家畜の貿易の中心地である一方、周辺地域の経済は基本的に自給自足の農業である。ゴンダールの職人たちは、テキスタイル、ジュエリー、銅器、皮革製品を生産している。この都市は重要な道路の交差点であり、空港もある。近代的な病院には、地方の診療所のスタッフを養成する医科大学が併設されている。2007年の人口は推定で206,987人である。
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