ボーンホルム島

ボーンホルム島(Bornholm)は、デンマーク領のバルト海にある島で、コペンハーゲンから南東へ169km、スウェーデンからは南東へ35kmに位置しています。かつてはヴァイキングの拠点であり、10世紀までは独立していましたが、その後スウェーデン、そして16世紀にはハンザ同盟都市のひとつだったドイツのリューベックの支配下に入りました。1658年のロスキルド条約でスウェーデン領となりましたが、1660年にはデンマークに返還されました。第二次世界大戦中にはドイツ軍に占領され、1945年にはドイツ軍の降伏を早めるためソ連軍によって空爆されました。

島の北部の3分の2は花崗岩でできており、岩の多い断崖絶壁の海岸線と高地の森林に覆われた内陸部が特徴です。人口が集中している南部の平坦な地形は砂岩、石灰岩、頁岩で構成されており、砂浜の海岸線を持っています。ほどよく肥沃な土壌は穀物栽培、酪農業、養豚業に適しており、主要な輸出品は魚（ニシン、鮭、タラ）、花崗岩、磁器、陶器です。21世紀になると観光業が重要になり、Dueodde Strandの透明で清浄な海域はヨーロッパ各地からビーチ愛好家を引き寄せるようになりました。