ブルガリアの第2の都市、プロヴディフにある円形競技場は、2世紀にローマ帝国の支配下にあった時代に建てられた古代遺跡です。全長250メートル、幅140メートルの半円形で、観客席は20段の石段で構成されています。
歴史
円形競技場は、当時のフィリポポリスという都市の中心部に建てられました。フィリポポリスは、ローマ帝国時代のトラキア州の州都であり、重要な商業都市として栄えていました。円形競技場は、剣闘士の試合や動物闘争などの娯楽や、政治集会や宗教儀式などの催し物に使用されていました。
4世紀以降、ローマ帝国の衰退とともに円形競技場は徐々に荒廃していきました。14世紀には、オスマン帝国がバルカン半島を征服し、円形競技場は城壁の一部として利用されるようになりました。
観光情報
円形競技場は、現在もプロヴディフの中心部に位置し、観光スポットとして人気があります。観客席からは、プロヴディフの旧市街とロドピ山脈の美しい景色を眺めることができます。
夏には、円形競技場を利用した野外コンサートやイベントが開催されます。また、冬には、円形競技場を舞台にしたクリスマスマーケットが開催されます。
アクセス
円形競技場は、プロヴディフの旧市街にあるため、徒歩でアクセスすることができます。また、旧市街のバス停から、円形競技場行きのバスも運行しています。
キーワード:Ancient Stadium of Philipopolis | Римски стадион на Филипопол