クルジュ＝ナポカ

クルジュ＝ナポカ(Cluj-Napoca)は、ルーマニア北西部のクルジュ県の都市であり、トランシルヴァニアの歴史的な首都です。ブカレストの北西約320キロに位置し、ソメシュル・ミク川の谷にあります。この都市は、古代のダキア人の集落であるナポカの跡地に立地しており、ローマ人がムニキピウム（市）にしました。

中世には1173年の文書で記録されているように、この都市の名前はクルスでしたが、15世紀初頭にはクルジュとして知られるようになりました（おそらく1213年の小規模な要塞であるカストルム・クルスから）。この都市はまた、ドイツ語での名前であるクラウセンブルクと、ハンガリー語での名前であるコロジュヴァールでも知られています。クルジュは商業と文化の中心地となり、1405年には自由都市と宣言されました。16世紀にトランシルヴァニア公国が自治領として構成された後、クルジュはその首都となりました。1920年には、トランシルヴァニア全体とともにルーマニアに組み込まれました。1974年にナポカが都市名に追加されました。