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デンマークの老舗スーパー「Irma(イヤマ)」とは?まだ営業している?

デンマーク·

デンマークの老舗スーパー「Irma(イヤマ)」とは?

Irma(イヤマ) は、1886年にコペンハーゲン・ノーレブロ地区の小さな地下店舗から始まった、デンマーク最古級のスーパーマーケットチェーンです。2023年に137周年を迎えた、世界でも有数の長い歴史を持つスーパーとして知られています。

日本人にとっては「スーパー=食料品店」というイメージですが、Irmaはそれ以上の存在。長年にわたり 「青いドレスの女の子(Irma girl)」 をシンボルに掲げ、デンマークの文化やデザインの一部として愛されてきました。


デザインとアートを日常に

Irmaの大きな特徴は、食品だけでなく パッケージや広告のデザイン性 に力を入れてきたことです。

  • 青いチェック柄のコーヒー缶(「Irma Coffee」)
  • 卵を産むニワトリのネオンサイン
  • イヤマちゃんの量りや食器用タオル
  • 限定デザインのバッグや缶

これらは単なる日用品にとどまらず、「デザインを楽しむ生活文化」を消費者に広めました。特にアーティストとコラボしたショッピングバッグや缶はコレクションアイテムとして人気を集め、現在でもヴィンテージ品として取引されることがあります。


Irmaの文化的役割

Irmaは食料品チェーンでありながら、「デザイン企業」としての側面も持ち、デンマーク人の生活にアートを浸透させた存在 です。レジでもらえるハート形ステッカーや、街中で光るIrmaのネオンサインは、コペンハーゲンを象徴する風景のひとつになっています。

また、2010年代にはオーガニックやサステナブルな商品ラインにも力を入れ、消費者の健康志向・環境意識に応えるブランドとしても進化しました。


近年の動向

残念ながら、競合の台頭や消費者の購買行動の変化により、2023年にCoopがIrmaブランドの閉鎖を発表しました。ただし、「Irma girl」のロゴやIrmaコーヒーなど、象徴的な商品やデザインは一部継続して販売されており、デンマーク人の心に根強く残っています。

旅行者としては「今しか買えない」限定感があるので、もしコペンハーゲンでIrmaブランドの商品を見かけたら、コーヒーやエコバッグ、ロゴ入りグッズ をぜひ手に取ってみてください。

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