エッフェル塔の頂上からは、凱旋門、ノートルダム大聖堂、ルーヴル美術館など、多くの素晴らしい景色が期待できます。しかし、自由の女神像のレプリカを見ることを予想している方は少ないかもしれません。しかし、まさに南側に、セーヌ川の真ん中に位置しています。
この1/4スケールのレプリカは、セーヌ川に1827年に建設された人工のアイル・オー・シーニュ(Île aux Cygnes)の南端にあります。このアイルは、グルネル港の混雑した船舶交通との区切りとして造られました。アイル全長850メートルにわたって木々に囲まれた遊歩道が造られ、アイルを横切る3つの橋が15区と16区を結びつけています。アイル・オー・シーヌはパリで3番目に大きい島です。
自由の女神像そのものは、1889年にフランス革命の百周年を記念してパリ市に対してパリのアメリカ人コミュニティから贈られました。アメリカらしいスタイルで、正式な除幕式は7月4日(フランス革命とは全く関係のない日付)に行われ、バスティーユの祭り(後にわずか10日後に行われる、一般的に「フランスの独立記念日」と称される日)では行われませんでした。公平を期すために、除幕式はフランスのサディ・カルノ大統領が主宰しましたが、おそらくバスティーユの祭りには他の予定があったのでしょう(また、像の台座には1789年7月14日と1776年7月4日の日付が記されています)。この贈り物は、フランスとアメリカの歴史的に密接な結びつきを強調し、両国が共和制の理念に献身していることを再確認するために贈られました。
グルネル橋(Pont de Grenelle)の自由の女神像は、ニューヨークの自由の女神像の設置から約3年後に設置されました。実際には、「本物」を建設する準備中に作られたワーキングモデルの1つでした。この像にはグルネル橋またはビル=アキーム橋(Pont de Bir-Hakeim)のいずれからもアクセスできます。パリには自由の女神像のレプリカが他にもありますが、オルセー美術館と芸術工芸美術館(Musée des Arts et Métiers)にもそれぞれが所蔵されていますが、この像は「ナショナル・トレジャー:謎の秘宝」に登場する唯一のパリの自由の女神像レプリカです。それだけでも入場料の価値がありますよ。
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